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男女平等、フィリピンが世界第5位に躍進

記事の概要

スイスの世界経済フォーラムが発表した2013年版「男女格差報告」でフィリピンが世界第5位となった。東南アジア諸国ではダントツ。日本は136ヶ国中105位だった。

フィリピンでは大統領就任者で男女が拮抗していることをはじめとして、政府高官、官公庁、民間企業でも女性が多く進出しており、職場において男女の区別がまったくない。

子育てにおいて兄弟や親戚が面倒を見る文化があること、子守を安く雇えることなどが背景にある。

元の記事を読む→ 【2014年01月10日:ZAi ONLINE

女性が社会進出しやすいフィリピン

フィリピンでの女性の進出。進出というか、進出という単語を使う必要がないほど広く女性が活躍しているといいますか。確かにフィリピンで暮らしているとそう感じます。

親兄弟だけではなくその家族まで含むほどファミリーの範囲が広く、ファミリー内で助け合うのは当然という文化に支えられ、子育てがしやすく女性が社会に出やすい。人件費が安いので子守を雇いやすい。それと、所得が低いから女性も仕事に出ざるをえない。苦笑) そんなこんなで女性が社会に幅広く進出しているのでしょう。

ではこれからのフィリピンはどうなるのか? ファミリーの文化が変わることはない。人件費が上がれば子守を雇いにくくなるけど、この国が急速に豊かになるとは思えない。涙) ってことで、この状況は当分続くんじゃないかと思います。

日本で女性が活躍するのは難しい

さて、この報告で下から数えたほうが圧倒的に早い我が日本国ですが、これから状況は好転するのでしょうか? 僕は好転しないと見ています。

核家族化が進んでいますから、親戚に子供をみてもらうとか無理。託児所みたいなのが増えるのか? 政府は増やすと言ってますが、規制緩和するする詐欺がずっと続いてますし、親の権利意識がヒステリックに拡大する中、保母になろうとする人が増えるとは思えません。下手なことをしてモンスターペアレントに訴訟でも起こされたらたまったもんじゃないですから。

よほどのことがない限り、日本で子育てがしやすくなり、女性が男性同様に社会で活躍できる環境が整うことは、残念ながら日本では期待できないと思います。

フィリピンに来てみては?

ではどうするかですが、夫婦でフィリピンに来たらどうですか? タイでもマレーシアでもインドネシアでも良いですが、安いコストで子守を雇える国への移住を検討してみるのも一つの手です。

僕は上海に住んでいたことがあるのですが、日本に比べると子守を雇いやすいですし、職場での男女の区別も非常に少ない国です。そのため、日本の企業を辞めて活躍の場を求めて北京や上海にやって来る女性ってけっこう多いんです。東南アジアがその対象になってもぜんぜん問題ないですよね。

仕事をどうするかって話になりますが、極端な高給を求めない限り、東南アジアならば職はあります。現地の言葉が分からなくても、英語がある程度話せれば日系企業などの現地採用で働くことも可能です。

フィリピンで暮らして日本で働く

さらに、現地企業で働かないという手もあります。日本でネット経由で仕事をする人って増えてますよね。ホームページの製作代行とか、ロゴマークのデザインとか、ブログの執筆代行とか。あれを東南アジアでやったらどうですか?

ネットさえつながれば別に日本に住んでいなくてもそういう仕事ってできますよね。さらに、その手の仕事は賃金が高いとはいえませんが、フィリピンとか日本の物価の5分の1くらいですから、十分食べていくことは可能です。

日本は女性にとって働きにくい環境です。しかし国境の外には女性が働きやすい国だってあります。ならば日本にしがみつかずに、そういった国で暮らすのって、別に不思議でも何でもないことだと思います。

フィリピンでノマドワーカー。そういう生き方があっても良いのではないでしょうか。